病院

福井記念病院

【インタビュー】今回は神奈川県は三浦市にある、医療法人財団青山会「福井記念病院」の作業療法士・松岡様にご活用いただいている様子を伺わせていただきました。

[ 施設名称 ] 福井記念病院
[ 施設分類 ] 病院(精神科作業療法)、デイケア
[ 利用目的 ] 作業療法 / リハビリテーション
[ 使用商品 ] シールはり絵、シールちぎりあ~と、パウダーアート、きめこみパッチワーク、押絵、和紙工芸品、和紙のあとり絵など

心の病を癒せる病院に

―いつもありがとうございます。
また弊社の和紙工芸を作業療法の現場で活用いただき、また作業療法学会においてはその活用の様子を事例としても発表していただいたようで。本当にありがとうございます。

――早速ではございますが福井記念病院様の特徴など教えていただけますでしょうか

当院は神奈川県三浦市にある357床の精神科・神経科と認知症の病院です。病棟は、精神科救急病棟、精神一般病棟、認知症治療病棟、精神療養病棟に分かれており、病める心を休める場所として、

また再出発への休憩の場として、患者さんが安心して心の病を癒せる病院になるように努力をしております。
また、特に精神科スーパー救急に力を入れて取り組んでおり、神奈川県の民間病院では唯一になるかと思いますが日本精神神経学会精神科専門研修プログラムの基幹施設でもあります

――当社のキットをお知りになられた経緯をお聞かせください

実は私が来た頃には既に活用していたような状況で、創作キットは「さくらほりきり」で注文だからということが引き継がれてきております(笑)

趣味活動やとアセスメント(初期評価)で

――実際に現場ではどういった目的でご活用いただけているのでしょうか?

主に作業療法(精神科)でのプログラム、アセスメントとして活用しています。アセスメントでは生活能力の評価だったり、生きがいや楽しみにつなげるために
楽しみの提供として趣味活動で使っています。アセスメントに関しては埼玉の宇田会長がセミナーで紹介されていた「がま口キーホルダー」などを使わせてもらっています。

埼玉県立精神医療センター 作業療法士 宇田様のインタビュー記事はこちら>>>

自己効力感の向上

――長くご利用いただいておりますが、使い続けていただけている理由を教えていただけますか?

かんたんで見栄えがいいものができるということ!。見栄えがいいものができると自己効力感の向上に繋がるんです!完成度の高さもというところでしょうか。

もうひとつは「完成度の高さ」です。飾っておいてもプレゼントをする際にも喜ばれています。

楽しすぎて作りすぎる患者様が続出する時も

――最後にご利用いただいている患者様と作業されている中でのエピソードなどをお聞かせください

実は作業療法学会でも事例として当院のスタッフが口述発表させていただきましたが、80代の男性患者様で、前頭側頭型認知症で、家具職人として30年以上勤め上げ、性格は内向的で大人しいのですが70歳代後半から,社会的逸脱行為が出現し、その後も迷惑行為が続いたりで,当院の認知症治療病棟に入院された方がおり、どうにか作業をと思い、家具職人だったこともあるので、家具製作を試みました。しかし、家具を作るということは多くの援助が必要であったり、患者様本人の様々な機能の衰えもあり、あまり上手く作れず、、、なんとか本人の「手を使って物を作ることが好き」という作業の意味を満たしながら取り組めるものがあればと探した結果、さくらほりきりさんの和紙工芸品のタンスにいきついたのです。
そこで、自宅において和紙工芸品を使用して物作りをする」ことを作業療法の目標にしたんです。
その後、習慣的に取り組んだ結果、約3週間で完成させ「割と上手くできたな」と微笑みながら語ってくれ、ナースステーションにも作品を飾るとすごく嬉しそうな表情を見せてくれました。

その後も、和紙工芸のティッシュケースやリモコンラックなど様々な作品作りにも意欲的に取り組むようにもなり、その結果、本人の満足度や遂行度なども家具製作の時よりも大幅に向上、また社会的逸脱行為などの周辺症状の改善にも繋がりました。これは一つの事例ではありますが、さくらほりきりさんのキットは楽しいので、他の患者様も、夢中になって作り続けてしまうことがよくあるんです!それを止めるのが大変だったりもします(笑)

福井記念病院
〒238-0115 神奈川県三浦市初声町高円坊1040-2
担当者:松岡様
http://www.bmk.or.jp/fukui/ot/

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