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伝統の名品 桐生織ができるまで

私たちのモノとコト

 「西の西陣・東の桐生」といわれ京都の西陣織と並ぶ高級織物の桐生織。
千年以上の歴史がある名品の桐生織はさくらほりきりの干支の商品にも使われ、作品に高級感を加えています。
今回は、この桐生織を詳しく知るため産地の群馬県桐生市に行ってきました!

職人技が光る染色

まず始めに伺ったのは、糸を染める染色の工場。繭から製糸した生糸を精練して、染色する場所です。精練は簡単に言うと、洗うこと。生糸は、絹の成分のタンパク質などを熱水で処理して取り除くことで、しなやかさや光沢が出てきます。

精練を終えた生糸は、染料を使って染めていきます。染色は、色はもちろん太さや求められる仕上りに合わせた染料を使い行います。仕上に糊付けなどを行い、最後に糸を丸太にかけ、ひとつひとつ引っ張ることで、糸を平らにしていきます。染料の調合から、染め上げる技術まで職人の技が光ります。

伝統を受け継ぐ紋切

次に「紋切」という仕事をする紋切所へ。紋切とは、織物を織る時に穴のあき方によって糸の出方をコントロールする、いわば柄の設計図のような「紋紙」を作ることだそうです。聞いただけではよく分かりませんが、実際に見せていただくとこれがすごいんです。

まず「意匠」という工程。元になるデザインを小さなマス目の方眼紙に写し、ひとマスごとに色付けをします。マスごとなので、ドット絵のようになりますが、実際に織り上げた時に曲線などが滑らかになるよう考えながら、職人さんが色付けします。昔は手作業だったものを、現在はパソコンで行っているそうですが、いずれにしても途方もない作業。伝統として受け継がれている技だそうです。

意匠で出来た図を元に、紋紙に穴をあける「紋切」。これも以前は、足でぺダルを操作しながらボタンを押す機械を使って一つひとつ作っていたそう。現在はデジタルデータを送って作れるようになっています。そして最後に紋紙を連結。ひとつの織物に使う紋紙は、大きく複雑な柄だと2万枚にもなるそうです。

そして桐生織へ

いよいよ次は、布を織っている工場へ。入ってすぐに想像以上に大きな機械に圧倒されます。

まず糸を大きな巻き芯に巻き取る準備工程を見せていただきます。高速で次々と巻き取られる様子が、なんだか楽しくてずっと見ていられます。

そしていよいよ布を織っているところへ。無数の経糸(たていと)がかかっているところに、横糸が通り、次々と布が織られていきます。目でとらえるのは難しいほどの速さです。経糸は、網状になったかなりの高さの天井部分から繋がります。
おそるおそる上まで上がらせてもらいました。

紋紙が次々と機械に読み込まれているところでした。その紋紙の指示通りに糸が繰り出され織られていくのです。光沢のある糸で織られ、次々と美しい模様の布となって出てきて、これまで見てきた方々の仕事がひとつの形となる様子に感動しました。

織り上げられた布は、最後に「整理」という工程を専門にしているところへ。生地の表面をならし反物の幅をそろえたり、糊付けをしたりと、布を整え織物の風合いを出すほか、傷や汚れなどのチェックや補修までを行うそうです。

長い歴史を持ち、受け継がれてきた技術によって生み出される「桐生織」。しなやかな感触や光沢、重厚で上品な色柄などが魅力として挙げられますが、なにより数多くの職人さんが携わり生み出されていること自体が、素晴らしい価値のある逸品であることを実感しました。

2024年えとシリーズ ~辰年~

さくらほりきりの2024年『辰』の商品にも桐生織が使われていて、皆さまの作品に高級感を添えています。
見て、触れて、その上質な風合いを味わいながら、手作りをお楽しみください。

2024年えとシリーズ▼
https://www.sakurahorikiri.co.jp/c/feature/f043

さくらちゃん

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さくらほりきりのキャラクター『さくら』です♪ キットを作った感想や日常のお話、イラストや絵手紙、飾っているお写真など、皆様のお便りをお待ちしています!

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