※この記事で紹介している木目込み人形は2021年発売モデルになります。
こんにちは、スタッフの山本です。
昨年末に、某雑貨屋さんで「木目込み人形」がペーパーウェイトとして販売されているのを見かけました。
妻「飾って楽しむだけでなく、ペーパーウェイトとして使えるなら実用的だね」
私「お、木目込み人形に興味あるの?」
妻「見るのは好きだけど、伝統工芸品だから値段が高くて手が出せないイメージ」
私(木目込み人形のキットがさくらほりきりにある・・・。妻が木目込み人形を作ってみたらどういう反応をするかな・・・。)
★そもそも木目込み人形とは?
桐の粉をしょうふ糊で固めた桐塑(とうそ)で作ったボディに溝を彫り込み、衣装となる布の端を木目込んで作る「木目込み人形」。
衣装の端を木の目に込む(さし込む)ことから、「木目込み」と言われるようになりました。
これだけ読むとちょっと難しそうに感じますが、さくらほりきりの木目込み人形は、伝統工芸士によって溝が彫り込まれたボディをご用意しているので、そこから先の工程からお客様に作っていただければ完成します!
ーーー年が明けての1月初めごろ
私「新年最初のサプライズを用意したよ!」
妻「サプライズ?珍しい」
私「ジャーーーーーン!!」
妻「・・・・!?」
妻はまさか「お雛様の木目込み人形のキット」をプレゼントされるとは思いもしなかった様子。
妻「木目込み人形だ!さくらほりきりって書いてあるということは・・・もしや自分で作るの!?」
私「正解!」
妻「面白そう!だけど、伝統工芸士じゃないと作るのは難しいんじゃ・・・?」」
私「ご安心ください、さくらほりきりのキット=誰でも作る喜びを感じてもらえるから!」
というわけで、お正月の空いた時間を使って、妻に「木目込み人形」を作ってもらうことになりました。
いざ開封!
妻「材料は全てこの中に入ってるんだね」
私「道具さえ用意すれば、箱を開けたらすぐに始められるよ。そしてこのボディ見てみて!」
妻「本当だ、あらかじめ溝が掘り込まれてる!」
私「しかも、さくらほりきりのは、木目込みやすくする為に少し深めに彫り込まれてるんだって!」
妻「ほ〜!けど、布を木の目にさし込むというのがちょっとイメージ湧かないな」
私「まずは試しにやってみましょう!」
まずは下準備
木目込みベラを使って、土台の溝をなぞって削りかすを取り除き、布を木目込みやすくします。
妻は説明書に従い、型紙をチョキチョキ。まだちょっと半信半疑のようです。
切った型紙を、布にホチキスでとめて、こちらもチョキチョキ。
妻「こういう単調作業好きかも。おや、この布綺麗」
私「お目が高いですね。高級織物の名産地京都・西陣の金襴生地よ!」
妻「高級織物にハサミを入れていく緊張感・・・職人気分♪」
下準備が完了したので、溝にボンドをつけて、
布の余りが均等になるように本体に貼り合わせて、軽くなぞっておきます。
妻「説明書には作り方のポイントもフルカラー写真付きで載っているのもわかりやすいね」
木目込む前に、溝の線からはみ出した部分を少し残して切り落とします。
そしていざ入刀!
す〜〜〜〜〜〜!
妻「おー、布が綺麗に入っていきますね」
私「すーーっと入っていって、綺麗に収まったときの達成感が気持ちいいよね」
妻「きめこみパッチワークと同じような楽しさを感じる!」
妻は黙々と木目込んでいきます。
妻「集中してたら甘いお菓子が食べたくなってきた」
私「ちょっとコンビニで買ってきやす」
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私「ただいま〜」
作業部屋に入ると、妻はものすごい集中力で人形と向き合っていました。
私「チョコ置いとくね〜」
妻「・・・」
私「ちゃんとまばたき忘れないようにね」
妻「・・・」
私「もしもし」
妻「・・・はい!」
私(完全にのめり込んでた!)
気がつけば、みるみるうちに木目込まれてました。
妻「ここまでくるのに2時間ぐらいかかったかな?木目込んでいくにつれて、だんだんとゴールが見えてくるのが楽しいな」
私「終盤の高揚感が醍醐味です」
そして・・・
男雛の完成!
妻「できた〜〜〜!!」
私「お〜〜!!」
妻「何かに集中している状態って、きもちいね」
私「フロー状態ってやつだ」
※フロー状態:人間がそのときしていることに、完全に浸り、精力的に集中している感覚に特徴づけられ、完全にのめり込んでいて、その過程が活発さにおいて成功しているような活動における、精神的な状態をいう。 参照 ウィキペディア
妻「お顔も美しい」
私「伝統工芸士が丹精込めて一つひとつ手で描いたお顔を使用しております」
妻「一つとして同じものはないんだね!」
私「おっしゃる通り!女雛はまた明日作ろうか」
妻「・・・」
ーー翌日の朝
私「おはよ〜〜ありゃ!?」
すでに女雛がちょっと木目込まれてる!!
妻「早く木目込みたくて、いつもより早起きして進めちゃった」
私(完全にのめり込んでる!)
男雛でだいぶ要領をつかんだようで、昨日よりも職人さながらの手つき。
そして・・・
妻「できた〜〜〜〜!!」
私「お〜〜!!」
妻「集中力も必要だし最初は難しいと思ったけど、説明書もわかりやすくてシンプルな工程だったから、1人でも作れた!!しかも可愛い!」
私「桃の節句が近づいてきたら、玄関に飾ろう!」
思った以上に楽しかったようで、「一点に向かって集中して手を動かしているときの気持ちよさを感じられるキットだった」という感想も。
さくらほりきりの木目込み人形は、伝統工芸士が木目込みボディの溝を削り、お顔に一つずつ手描きして、その後キットを手にしたお客様が完成まで仕上げていきます。
木目込みボディの製作秘話はこちら
妻「そう考えると、伝統工芸士との共作!といっても過言ではないね。」
私「よ!!伝統工芸士!」
妻はその日、上機嫌でした。
時間が経つのを忘れてしまうほど夢中になってしまう、あの感覚をみなさまもぜひ味わってみませんか?