さくらほりきりのキットを体験していただいたお客様から「セットされている布が綺麗に並べられていて美しい」「パーツがわかりやすく封入されているので選びやすい」といった嬉しいお言葉をいただくことがあります。
布やパーツを綺麗にパッケージングしているのは、「お客様がキットを製作されるときに、どの部材を使ったら良いのかわかりやすくするため」という理由もありますが、検品しやすくすることで、お客様がキットをお求めいただいた際に、本来入っているはずの部材がないといったご迷惑をおかけすることがないようにするためです。
・お客様が布やパーツを見つけやすくするため
・検品をしやすくするため
・布やパーツの不足(セットミス)を防ぐため
さくらほりきりのキットは、専門の協力会社と連携し、品質不良やパーツ不足などが生じないようにどうすべきかを考え、材料の管理やパッケージングについても日々追求して生産しています。
今回はさくらほりきりのキットをセットしてくださっている協力会社の取り組みの一部をご紹介いたします。
選びやすく、見つけやすくする工夫
さくらほりきりのキットにセットされている布は上の写真のように、全ての布が見えるように均等に並べられています。
裁断する
はじめに、キットで使われる布は全て専用の断裁機で必要枚数分断裁し、フチのほつれは手作業で丁寧に取り除きます。
カットした布を並べる
その後、裁断された布をセットしていくのですが、このセット方法にこだわりポイントが。
キットを作るときにたくさんの色柄があると、必要な布を探し出すのが大変そうですよね。
でもご安心ください。
それぞれの布は、なるべく同じ色が隣り合わせにならないように、似たような色を遠ざけながら、大きい順に一枚一枚手作業で、丁寧に並べます。
時間がかかる作業ではありますが、そうすることで、ひと目見ただけでセット漏れがないかを検品できるとともに、お客様がキットを作る際に指定された生地を見つけやすくすることができます。
小袋のこだわり
サイズに合わせ道具も手作り
さくらほりきりのキットに登場する「小袋」。
小袋には小さなパーツが封入されているのですが、パーツ同士が重なってしまうと見つけにくかったり、検品漏れにつながります。
大切なのは、パーツ同士が重ならずにセットされていることです。
そこで、活躍するのが袋のサイズに合わせた「トレイ」。
トレイを袋の口に入れ、空洞を保たせながらピンセットで一つ一つパーツを封入することで、重なることなく均等にセットすることができます。
しかもこちらのトレイ、協力会社のスタッフによって、袋のサイズに合わせて都度手作りされています!
さらに、複数の種類のパーツを小袋に詰めていく際は、まずパーツ1種類目を全ての袋に詰めて、正しい数が詰められているのを確認します。そして次のパーツを全ての袋に詰め、再度正しい数が詰められているかを確認、ということを繰り返すことを徹底。
これで、封入漏れの確率がほぼ0パーセントとなります。
また、完成した小袋に空気が入ってしまうと、中のパーツがずれやすくなるので、袋を閉じる際には、必ず空気を抜くことを徹底しています。
数え方にもひと工夫、検品作業
検品は複数人で複数回行う
ここまで、部材をセットする段階でのさまざまな工夫をご紹介してきました。次は不足や間違いがないかをチェックする「検品」作業に入ります。
パーツの検品でこだわっていることは必ず複数人で、複数回のチェックをすること。不足を無くすための最後の砦として、確認漏れが起きないように徹底しています!
布や部材の数え方にも一手間かけており、二人目チェックの時は一人目と数え方を変更するクロスチェックをすることで、パーツ不足を限りなくゼロにしています。
安心してキットを作っていただくために
さくらほりきりが創業当初より大切にしているのは、全てのお客様に安心してキットを作っていただき、作る喜びを感じていただきたいという思いです。
そんな思いを込めたさくらほりきりのキットは、今回ご紹介しましたセット専門の協力会社だけでなく、パーツの抜き業者、その抜き型を作る業者、部材メーカーなど、多くの方々の技術力によって支えられています。
これからもよりお客様に作る喜びを感じていただけるよう、関わる全てのスタッフが一丸となって全力で取り組んで参ります。